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高水三山登山

21.11.2021

今回は高水三山に登ろうと決まったのは直前のことだった。本来予定していた山は下見の段階で遭難しそうになるほどの、人気のない山で難しい事が分かった。飯能近辺の山は殆ど登ってしまったし…と迷ってきたところに提案があった。電車移動が長いことがネックではあったが、日々成長しているメンバーを信じ、僕たちはJR青梅線に揺られ、軍畑駅に向かっていた。下見のためだ。

 

その日は晴天。雲一つない青空というのがぴったりの一日だった。僕たちは、途中カモシカとの遭遇や、サングラスを落とした事、頂上が予想以上に寒かったこと、サングラスを見つけたことなど紆余曲折がありつつも、今回はこの山にすることを決めた。

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「よし、行くぞ」

僕たちは元気よく駅を後にした。時刻は9時30分過ぎ、悪くない時間だ。天気は夕方から雨が降るとの予報。曇りといった天気だった。すでに何人かおなかがすいたと言っているメンバーを除けば、皆体調は悪くなさそうだ。

早速高水山への登りが始まった。しばらくは舗装路を歩く。まだ元気のあるメンバーたちは、雑談、しりとりなどの思い思いの時間を過ごしていた。それにしても急な道だ。駅で着込んでいた上着を脱ぎたくなるような登りをこなし、登山道についた。そこで、地べたに座り込む子などメンバーの疲れが見えた。

 

下見に行った僕は「今日はいい日になる」と確信していた。いつも走らされている子供たちにぬるい楽な山を登らせても仕方がない。子どもの苦しい顔を見るのが好きなのがフラッパーズの大人だ。

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そこからはダムを横目に階段や登山道を登り続けた。

「今日3つあるんでしょ、もう今日はこの山で終わりでいいよ」

そんな恨み節も聞こえたが、子ども達はそれが大人のモチベーションになっている事を知らない。

 

そんな中、高水山の山頂についた。そのころには、「もうちょっとで山頂だよ」詐欺をしすぎて、子ども達は誰も僕の言葉を信じなくなっていた。ちなみに僕はその後も詐欺をし続ける。

各自少しのお菓子休憩(羊羹、飴、せんべいだった)を取り、次の山に向かった。

そこから一時間半後に2つ目の山、岩茸石山についた。すでに疲れの色が見え始めている者、余裕な者様々だったが、ここでお昼ご飯だ。

 

山頂は日曜日という事もあり、ごった返していたが何とかスペースを見つけお昼ご飯を楽しんだ。やはり、山登り中に食べるおにぎりは大人になってもいつもの5割増しでおいしい。これを「山握りの法則」とでも名付けたいくらいだ。そんな事を思っているうちに出発の時間になった。ここからは急峻な下りが続く。何度か滑っている姉弟もいたが、概ね安全に下る事が出来た。

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その後惣岳山に行く途中に、開けて景色がきれいなポイントがありメンバーは歓声を上げていた。今回はカモシカには出会わなかったが、多くのハイカーに出会った。最後の登りは岩登りであり、子ども達は冒険を楽しむように登っていた。僕自身も去年は不参加だったため、久々のイベントを楽しんだ。

 

そして、山頂を経由し、ゴールである御嶽駅についた。ふと、自分が住む世界に帰ってきてしまった、あの旅行の後の様な感覚を僕は感じずにはいられなかった。しかし、そんな余韻に浸る間もなく、何とか一時間に数本の電車に間に合わせた。

帰路では、寝るメンバーもちらほらおり、その日の難易度のちょうどよさを表していたのだと思う。

そして17時頃雨に当たらず家に帰る事ができた。

今回の山登りは、長い電車移動ももう耐えられるという収穫と、メンバー間に体力の差が大きくあるという収穫があった。今回は子どもたちの苦しむ顔がまだ見たりなかったため、来年は僕たち大人のメンバーが苦しい顔を晒さないように鍛錬しつつ、成長した子ども達の限界に迫っていきたいと思う。

WRITTEN BY Ritsuki Sakamoto

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